沢山のエロゲーを買って
高く高く積み上げた
この山にどれだけの恋が詰まっているの?
幾千のルートを超えた
ある日僕は聞いたんだ
選ばれないヒロインたちの涙の声を
既読スキップスキップするたび
Ctrl キー擦り切れて
耳の奥に残る仄かな色気
エロゲーみたいな恋を 何周もしたくせに
僕は君の名前さえロクに覚えてない
エロゲーみたいな恋が たどり着く先は
いつも寂しくて愛のない ノーマルED
メイドロボも委員長も病気で死んだ妹も
お姉さんも幼馴染も 本気で恋してたはずなのに
初めてが気持ちいいなんて
そんなはずがないじゃない
ただ漠然と言わされている 悲しい台詞
選択肢 究極の2択
「中に出す」 と 「外に出す」
ワンクリックで運命が変わる 悲しい定め
履歴クリッククリックするたび
君の声 何回も聞けるね
聞き飽きた陳腐な愛の言葉を
エロゲーみたいな恋で 何回も涙して
僕は幸せになるって 固く決めたのに
エロゲーみたいな恋は 一人じゃ出来なくて
ここは寂しくて今日もまた バッドEDさ
泣きゲーも抜きゲーもいわゆる性的刺激の電子ドラッグ
あの恋もその恋も実際救いも奇跡も絶対皆無
悲しさも寂しさも単なる条件次第のフラグスイッチ
永遠はどこにも無い
エロゲーみたいな愛が偽りというなら
世界が間違っていると 僕が証明しよう
エロゲーみたいな愛はここから生まれるんだ
僕らの可能性が紡ぎだす ハーレムED