形を変えては揺らぐ世界の目覚めを
あと少しで届かなかった誰かの願いを
乾いた秋風が運ぶ手紙の宛を
小さな籠に詰め込む陽だまりの泉
瞼の裏は夜と朝の間
このまま時間が止まればいいのに
広げた翼は景色を塗り替えていく
今日 生まれた空にほら、名前を付けて
虹を作る小人職人達の街へ
溺れ行く夕日の音が降り注ぐ海へ
臆病な星が逃げ込んだ結晶の夢へ
何処かに辿り着いてはまた繰り返して
人より上手に笑える人形も
月より哀しい歌だって、あるかも
魔法を閉じればそこで旅は終り
どうか背表紙の色は忘れないで
広げた翼は景色を塗り替えていく
今日 生まれた空にほら、名前を付けて
魔法を閉じればそこで旅は終り
どうか背表紙の色は忘れないで