朝、昼、晩と牛乳箱の上に座りながら
アメリカンドリームを夢見ている
君は一応元気そうだし
悪夢も見た目悪ないと自分を納得されたみたいだね
立てた襟の下に顔を隠して
ビニール袋だけがやけに目立つ君
君の知り得る教育といっても
その買い物カートにつんでる本が
ベンツの乗った男が1ドラ札を出してる
信号が代わる前に奪い取る事だ
おっと、そのジョッキーを塀の後ろに置いた方がいい
さっき通った警官は意地が悪そうだったから
施設、貢献、回復、貧困
そんな事、今の君には何の意味がない
君は高速道路の映画で
観客は車で通り過ぎていく
たち上がっておじぎひとつでもどうだろう
絶望のなかに生きている君
満足感を知らずにいる君
絶望のなかに生きている君
先には路上生活しか見えない君 ‐ 一緒に歌おう
君は同じ場所に座りながら
家に帰りなくても家はないし
あるのは縄張りという家だけ
君は自分の姿を忘れてしまい
その目付きもどこか奇妙だ
隠す事など存在しないさ
君はありったけの誇りを脱ぎ捨てている
そして君が感じるものは果てしなき大きい心の穴
君は絶望の高速道路もっともな言い訳を持たぬ
地の生活者の典型
絶望のなかに生きている君
満足感を知らずにいる君
絶望のなかに生きている君
先には路上生活しか見えない君 ‐ 一緒に歌おう
君は相変わらず牛乳箱の上に座り
来る日も来る日も毛布にくるまっている
話しかけたいと思うけど、近付けば
君は逃げてしまうだろう
君はアメリカンドリームの故郷が
単なるスモークと排気ガスじゃないことを願ってる
ならず者よ、愛しているよ
そして僕がどうすりゃいいか分からない事を君に知ってもらいたい
絶望のなかに生きている君
満足感を知らずにいる君
絶望のなかに生きている君
先には路上生活しか見えない君 ‐ 一緒に歌おう