あの日の景色にまた漕ぎ出せば
揺れ色重ね発つ日に浮かべた
夏の音に引かれて振り返る度
あの日の君が笑う
言葉を奪う程の陽射しと
恥ずかしい程青すぎる空
眩暈がしそうな程渇いた空気の匂い
待ち合わせはいつものあの場所で
捻れた景色を切り裂く様に
無邪気な瞳で強く僕の手を引いた
誰も居ないとこまで二人で行こうかなんて
笑い合ってた
あの日から動かない時が今
脈打つ度に瞼に流れる
狂おしい程にただ輝いていた
あの日の二人が笑う
誰に願わずとも
悪戯に流れる時の中で
いつしか伸びた背丈
似合わない僕を
どうか笑ってくれないか
君が笑えば釣られて笑った
懐かしい景色この指にそっと
掠めて消えたあの二人の声は
今もそこにあるのかな
捻れた景色を切り裂く様に
無邪気な瞳で強く夏の手を引いた
誰も知らないあの場所で待ち合わせようよ
だからまたね
あの日の景色に取り残された
君の手を引くその時聞こえた
懐かしい声にただ
ただ泣いている
あの日の僕の様に
あの日から動かない時が今
ほんの少しだけ進んで見えた
やがて廻る季節よ輝いていて
二人が笑えるように
どれだけ時間が過ぎたとしても
どれだけ季節の色数えても
あの日二人並んで見下ろした景色
忘れることはないから
君と手を繋いだ夏の日よ