仮想市民 [Kasou Shimin] lyrics

さあ今日もひどく時代錯誤な歌を聞いて

孤高の絶滅危惧種ライフ満喫しようぜ

きっと乗り遅れたのはその他大勢

正体不明の恐怖に慄くのはよせ

毎秒踊り踊る指先が放つ論争で

異常なほど冴えわたるのは着飾った思考だけ

特進の妙薬を日夜試す総勢

自業自得に気づけぬ優等生

エキストラは足を止めた

既成のフィナーレを前に

舞台袖の見張りは筋書きの修正に忙しい

自分を演じるのはやめるつもりです

仮面越しでは霞むのさ

むき出しの目には原色の夢

このままじゃ終われないようだね

続きをまた見たいのは明日の自分を信じたせい

もう何度目かというほど乗り越えてきた壁

思い返せばすべてが場当たりだったと気づいて

結果有象無象にすがる様は不思議で

崖っぷちでなおも耽飛ぶ汗

進化を促す神託のごときフレーズで

容易く即席の答えを導くのは勝手

偽善、虚栄、自嘲、矛盾、タブー、至上の妄言

とりあえずジョーク抜きで今日を生き抜け

批評家はさじを投げた

議場の異端者を背に

既に記号と化した群衆が取り戻せない想い

人々は嘘を知った　無数の期待の果てに

人々は恥を知った　無数の自戒の果てに

人々は夢を知った　無数の未来の果てに

この現実が使い捨てじゃないと知った

誰もが特等席を手にしているのです

窓の向こう鮮やかに流れた

差し出した手には完成の種

答えがいつか芽吹きだすんだね

間違えを繰り返してもそれこそが答えさ！

もう演じるのをやめてしまえば

漸く自分を誇れるかもしれない

永遠を失って初めて足跡が記憶されるんだね

遠回りを選んでも責めを負わない連想ゲーム

少なくともこの世界でやまない雨を見たことはない

さあ今日もひどく時代錯誤な歌を聞いて

孤高の絶滅危惧種ライフ満喫しようぜ

一生理解不能の日々さその他大勢

行先不明の恐怖を手懐けて立て