青空を彷徨う水蒸気が 雨粒へと変わる時
それが恋だと誰が決めたのか 嘘でできた水溜まり
眠りについた君を抱きしめて 本当の本当を呟いた
薄れゆく視界のその向こうに 見慣れた友の輪郭
傷口を優しく撫でるような 真相で心臓が痛かった
感情はまだ疎らに散らばって 終わらない隠れん坊
手にしたい未来 やっとわかったみたい 二度と戻れない
ねえきっと僕らの涙は雨の中 ひとつに混ざり溶けて流れてゆく
零れ落ちた一滴の想いが 静寂の水面を揺らす
長い夜が終わり空が晴れたら また二人で花を探しにゆこう
掬い上げたわずかな願いさえも 泡のように音もなく消える
触れることも叶わぬあの花が 心の中で舞い散る
ビニール傘を伝う虚しさが アスファルトの海へ沈んでく
揺るぎない視線のその向こうに 寄り添う二人の背中
悲しみは同じはずだったのに ただ君の横顔を見つめてた
感情はまだ疎らに散らばって 泥だらけのボール
手にしたい未来 やっとわかったみたい 二度とはなさない
君は僕のすべて受け止めてきた どんなときも否定することはなく
不器用すぎるほどにストレートな 君のこと信じているから
ねえきっと僕らの涙は雨の中 ひとつに混ざり溶けて流れてゆく
零れ落ちた一滴の想いが 静寂の水面を揺らす
この想いに名前はまだないけど 人が恋と呼ぶならそれでもいい
掬い上げたわずかな願いだけは 消えないで 君に届くまで
聴こえるかい 聴こえるよ
この声が その声が
伝えるよ 伝わるよ
「君のことが―…」