じっと感情を待っている 透明な壁越しに目が合う
いつまでそこにいるの この幕はもうじき下りるのに
誰もが褒めちぎるおはなしに 生きる勇気貰う劇伴に
あなたはずっと待っている
ただ座って感情を待っている
いいよ いいよ 客席の中 あなただけが人になれなくても
いいよ いいよ その物語が 例え誰にとっての歪でも
いいよ いいよ それでもいいよ
次はそんなことを伝えたいな
あなたの名前を呼ぶことはない
あなたの横に座ることもない
あなたは私を観て待っている
私があなたを見ていることも知らずに
私はここにいないのに
どこかの誰かじゃないのに
それでもあなたと目が合う その日のために
また幕は上がる
いいよ いいよ 喝采の中 あなただけが席についたままで
いいよ いいよ その人生の
あなただけが知ってる苦しみを
傷を 罪を
愛していいよ
「そのおはなしをいつか、聴かせてね」
いいよ いいよ
客席の中 あなただけが人になれなくても
いいよ いいよ
その物語が 例え誰にとっての歪でも
いいよ いいよ
それでも歌う
いつかあなたの望むシナリオへ
この歌があなたを動かす日を
ただ
待っている